方 言2007.08.08

ナポリ
ナポリでたまたま通りかかったお店。左はピザ1ユーロ。
右は水牛のチーズ・トマト・リコッタチーズをピザの生地にはさんで揚げたもの。1.5ユーロ。

先日、機会があって地域の不動産組合の集まりに参加した。
題目は「商店街をどう活性化するか」ということ。
近くにある桜通商店街を視察した後、
この分野で活躍されている松富さんを交えて、
意見交換が行われた。
驚きました。
漫才口調いや、1人1人が個性のある喋り方で意見を言い、
その合間合間にみんながつっこみを入れてくる。
大阪ではよく会話する時、
「落ち」は必ず必要といわれていますが、
正にそういう感じの大阪弁でした。
イタリアにも日本と同じように方言(Dialettoディアレット)があります。
州・街ごとによって特徴があり、
旅先のナポリでタクシーのおじさんと会話したとき、
まったく違う言葉のように聞こえました。
いつもペルージャ弁に聞き慣れていたためか、語学力の乏しさか・・・。
ちなみにイタリアでの標準語は、
フィレンツェのあるトスカーナ地方の言葉とされているそうです。
「なぜ?」とイタリア人の先生に質問すると、
トスカーナ出身の「ダンテ・アリギエーリ(1265~1321 詩人・哲学者・政治家)」が
叙事詩「神曲」をトスカーナの言葉で書いたからだとか。
方言が残るということは、
その地に個性があり、その地に愛着もわいてくる。
もし、大阪人が標準語を喋っていたら、
大阪独特の文化が発展していただろうか? と思ってしまいます。

大阪市の設計事務所 Via BARTOLO34